幸せな結婚までの道のりがいよいよスタートします!
でもその前に親へのあいさつ、周囲への報告ってどんなふうにすればいいの?
押さえておきたい基本ルールをご紹介します。
結婚報告の流れ
親への結婚相談・あいさつまでのダンドリ
結婚の約束はしたけれど、いざ相手の親にあいさつするとなると初対面の人も、何度も会っている人も緊張するもの。
両家の親へのあいさつは、訪問前の準備はもちろん、訪問当日や訪問後にも気をつけたいマナーがあります。
押さえておきたい基本ルール&マナーをご紹介します。
まずは、親に各自結婚の意思を報告しましょう
お互いに結婚の意思を確認しあったら、まずは自分の親に伝えましょう。結婚したいと思っている彼(彼女)がいること、そろってあいさつに行きたい旨を伝えましょう。結婚はふたりだけの問題ではありません。育ててくれた親への感謝の気持ちを伝え、きちんと承諾を得ることが大切です。
遠方なら電話でもOK。メールはひかえて
一人暮らしなど、親と離れて暮らしているなら電話でもOK。でも、大事な結婚の話をメールで済ませるのは考えもの。できるだけ自分の口から直接伝えましょう。
あいさつの日どりを決めましょう
- どちらの家に先に訪問するかを決める
- 娘を嫁に出す親心を考えて、彼女の家から先に訪問するのが一般的。彼に婿に入ってもらいたい場合や彼女の実家が遠方にある場合など、状況によっては彼の家を先にしても。
- 2週間前には予定を聞いて日取りを決定
- アポなし訪問は無礼なので、まずはふたりの2週間以上先のスケジュールを照らし合わせて訪問できる日を2~3日あげてみよう。その中から親に選んでもらうと決めやすい。
- 食事をするかどうかを親と相談
- 食事なしの場合は14時頃訪問がおすすめ。親が食事を希望する場合は昼食、夕食どちらがよいか、手料理を振る舞うか、外食にするかを聞いて訪問時間や食事場所を決めて。
- その他ポイント
- ・親以外に同席する人がいないか確認
・遠方の場合は泊まる場所も決めておく
事前にお互いのことを知っておきましょう
- 親に相手の情報を伝える
- 基本的な情報は自分からきちんと伝えましょう。当日避けたい話題、シャイで口数が少ない、など相手のことを事前に伝えておくと、親の方も心の準備ができ当日スムーズな会話になります。
- 相手と親の情報を交換する
- 基本的な情報以外にも、頑固、陽気、人見知り、おしゃべりなど、お互いの親の性格やクセなども情報交換して対策を。
こんな情報を交換しておくと安心!
- 年齢
- 出身地・出身校・職歴
- 家族構成
- 現在の職業
- 趣味
- 性格
- 好きなもの
食べ物・スポーツ・
お酒・アーティストなど - 嫌がりそうな話題
会話のイメージトレーニング
- 結婚式はいつ?
- すぐ結婚するのか、まだ先なのか、場所はどうするのか、だいたいの希望を事前に話し合っておくのがベター。あいさつの際に会場や日時に対する親の希望を確認しつつやんわりと伝えて。
- 結婚後の住まいは?
- まず結婚当初どうするかについて、ふたりの意見を統一しておこう。同居についてはあえて切り出さず、話題に出れば親の希望を確認してみて。
- 仕事は順調?人生設計は?
- 彼の仕事は、親が最も気になる話題のひとつ。転勤が多いならいつごろ落ち着きそうか、現在の仕事を続けていくのかなど、将来の計画を、今話せる範囲で伝えて。
手土産は事前に話し合って準備
- 事前に好きなものをリサーチ
- お互いの親がどんなお菓子が好きか、どんなお酒が好きか好みを教え合って、喜んでもらえそうな物をセレクト。評判の高いお菓子など話題性のある物にするのもおすすめ。
- 手土産の相場は?
- 手土産の相場は約3,000円~5,000円で、フルーツやお酒、ケーキなどの食べ物を持参する人が多い様。
- 手土産の注意点
- 当日近所で買うのは×。日持ちしない生ものや生菓子は避け、賞味期限が長いものを選びたい。ケーキなどは相手の親が用意していてかぶる可能性も。相手の親の好みを事前にリサーチしておくと良いでしょう。
当日はなにを着ていく?身だしなみは?
- ヘアスタイル・メイク
- 清潔感のあるヘアスタイル。長い髪はひとつにまとめると好印象。派手なメイクやネイル、きつい香水はNG。
- アクセサリー
- つけすぎは禁物。控えめなものをつける。婚約指輪は親の承諾を得てからつけるものなので、貰っていてもつけていかない。
- 服装
- ワンピースやアンサンブルなどが一般的。露出が多い物やミニスカートは避けたい。タイトスカートも正座のときにずりあがる可能性があるのでやめておくのが無難。
- バッグ
- ひざに置ける程度のコンパクトなものが理想。
- 足元
- ミュールやブーツは避ける。素足で相手の家に上がるのは失礼なのでストッキングか靴下を必ず履く。高すぎるヒールはNG。
- ヘアスタイル・顔
- 清潔感のあるヘアスタイル。派手なヘアカラーはNG。顔はひげをきちんと剃って、鼻毛のケアも忘れずに。
- アクセサリー
- 時計以外はつけないのが無難。ピアスはNG。
- 服装
- シンプルなスーツが無難。派手なネクタイやTシャツはNG。襟元、袖口の汚れにも注意。
- 足元
- 靴は磨いておき、中敷きも汚れていないかチェック。靴下はスーツに合わせた新品を用意。
彼女の親へのあいさつ・彼の親へのあいさつ
いざ本番!
あいさつ当日の基本的な流れを事前に確認し、
気持ちを楽にして、当日に臨みましょう。
家に到着「早すぎず、遅すぎないタイミングで」
迎える側の準備を考えて、約束の時間ちょうどか2~3分後にインターフォンを押すくらいのタイミングで。その前にコートは脱いで、携帯電話はオフにすること。
Point!
- 5分以上遅れそうなら必ず事前に連絡しよう!
- 携帯電話はマナーモードに。バイブ設定は解除すること!
- コートは門の前で脱ぐこと!
- タクシーを使う場合は手前で降り、玄関まで歩いて行く。
お宅の前まで乗りつけるのは横柄な印象になるので注意。
玄関で第一印象が決まる!「玄関先で、まずあいさつ」
インターフォンは静かに1回だけ。中に招き入れられたら、両親にお尻を向けないよう半身の姿勢で静かにドアを閉める。玄関を上がる前に相手を親に自己紹介と、迎えてくれたことのお礼のあいさつを簡素に述べる。
女性「○○さんです」と自分の親に紹介し、それを受け男性は「こんにちは。○○と申します。・・・」とあいさつします。男性の家では逆になります。
Point!
- 許可を得てから家に上がる。
- 上がる前に「お邪魔します」とひと言。
上がったら玄関へ体を向けて膝をつき、
靴のつま先をドアの方に向け、端に寄せる。
部屋に通されたら「下座に座るのが礼儀」
入口に一番近い下座に座るのが礼儀です。お客様なので上座をすすめられても、「本日はごあいさつにうかがったので、こちらの席で結構です。」と断って。ただし、断っても再度すすめられるようなら、お礼を言って座ってもOK。
Point!
座布団はすすめられてから。それまでは横か後ろに座る。
手土産を渡し「まずは和やかに歓談」
入口に一番近い下座に座るのが礼儀です。お客様なので上座をすすめられても、「本日はごあいさつにうかがったので、こちらの席で結構です。」と断って。ただし、断っても再度すすめられるようなら、お礼を言って座ってもOK。
Point!
- 手土産は紙袋から出し、親から見て正面になるよう向きに気を付けて渡そう。
- お茶などをすすめられたら「いただきます」を忘れずに。
- 両親の前で相手を呼ぶときは「○○さん」と呼ぶ。
- 改めまして○○と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
- ほんの気持ちです。お口に合うとよいのですが…。
- これは、××××のお菓子です。甘い物がお好きと伺いましたので、ぜひお召し上がってください。
いよいよ本題へ!「結婚の承諾を得る言葉は彼から」
結婚の話を切り出すタイミングは2〜3個の話題が出て途切れた時くらいに。「今日は大切な話があってお伺いしました」と切り出そう。
- ○○さんと結婚したいと思っております。お許しをいただけますでしょうか。
- ○○さんに結婚の申込をいたしまして受けていただきました。本日はご両親にもお許しをいただきたく、ごあいさつに参りました。
Point!
- 和室なら座布団から一度離れて頭を下げて。
- どちらの家でも彼から話を切り出すのが一般的。
- 女性はモノではないので、「○○さんをください」という言い方は、現代ではやめた方が無難。
あいさつ後の歓談「お互いの距離を縮める時間に」
子どものころのことや相手の親の趣味や仕事を話題にすると親も話しやすくなる。話が進んだら、両家顔合わせや結婚式についても相談を。
Point!
- みんなが楽しめる話題で和やかに。
- 食事はすすめられても一度は辞退を。
おすすめの会話
- 趣味
- 家族の話
- 相手の幼少期の話
- スポーツ
- ペットの話 など
避けるべき会話
- 自慢話
- 下手なギャグ
- 下ネタ
- 宗教
- 見え透いたお世辞 など
帰宅「話が盛り上がって長居にならないように!」
訪問から1時間半くらいが帰宅の目安。彼女の家では彼女が、彼の家では彼が話が途切れたタイミングで「今日はこのあたりで」と切り出して失礼させてもらおう。
Point!
- 玄関でスリッパは重ねず、端に寄せる。
- 玄関外で見送られたら一度振り返ろう。
- 本日はありがとうございました。結納や結婚式についてもまたいろいろと相談させてください。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
- また近いうちにご連絡差し上げます。風邪などひかれませんようお気をつけください。本日はありがとうございました。
訪問後「電話や手紙でお礼の言葉を伝えて」
帰宅後、お礼の電話をしておけばさらに礼儀正しい印象に!「ただ今帰りました。本日はありがとうございました」と伝えて。さらに2〜3日以内に、ハガキや手紙でお礼状を出すとより丁寧。字が下手でも、心を込めた直筆の方が喜ばれる。
例文
先日はお忙しいところお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。ふたりの結婚を認めていただき、幸せでいっぱいです。
これからは結婚式や新生活の準備などでいろいろと相談させていただくことが多くなるかと思います。よろしくご指導の程お願いいたします。季節柄ご自愛くださいませ。
お礼まで
Point!
- 訪問から2~3日以内に出す。
- こんな夫婦になりたいなど抱負や決意、新しい家族ができる喜びなども手紙にしたためて。
親へのあいさつ
こんなときどうする?
- 相手の親は何と呼ぶ?
- 最初は○○さんのお父(母)さんもしくはおじ(おば)さま。結婚の承諾を得たらお義父(母)さんでもいいが、勇気がいるし、照れるので、困ったらお義父(母)さんと読んでいいか聞いてみましょう。
- 彼ママのお手伝いは
するべき? - 自分から申し出て様子をうかがってみましょう。お手伝いをすると彼ママも喜ぶはず。ただし、料理などは自分ひとりでやりたい人もいるので、2度に申し出て断られたら、お任せして片付けだけお手伝いを。
- 和室での
気をつけるべき点は? - 承諾を得る際は座布団から下りて座った状態で膝前に両手をつき、座布団の横に座り直すのが正式なお願いの仕方。必須ではないが、そうしたら彼の株も上がるはず。畳の敷居を踏まないのは必須。
職場への結婚相談
職場での結婚報告は、挙式3ヵ月前までには済ませるのが目安。
祝福してもらえるかどうかは、報告の仕方次第。
今後の働き方や新婚旅行の休暇取得などにも関わるので最大限の配慮が必要。
まずは直属の上司に報告
- 披露宴に招待したい上司
- 私事で恐縮ですが、この度結婚する事になりました。○月○日に○○○○で結婚式を予定しているので、ぜひご出席いただければと思っています。追って招待状をお渡しさせていただきますので、ご検討の程よろしくお願いいたします。
- 披露宴に招待しない上司
- 私事で恐縮ですが、この度結婚が決まり、○月○日に結婚式をすることになりました。親族だけで簡単に済ませますので、会社の皆様には改めてごあいさつさせていただければと思います。
まず報告するのは、直属の上司。忙しい時間を避け「少しお時間いただけますか?」と伺った上で報告を。その後の報告先や報告順は会社によって異なるので、上司に相談しよう。
- 披露宴に招待するかしないか
- ご招待する予定であれば、挙式の日時を伝え、追って招待状をお届けする旨を伝える。少なくとも3ヵ月前には口頭で報告し、予定を伺うと丁寧。ご招待しないなら、「結婚式は身内のみで簡単に済ませる事にしました」などと報告して。
- 結婚後仕事を続けるか?名字をどうするか?
- 仕事を続けるのであれば、結婚してもますます仕事を頑張りたい旨を伝える。退職を希望するのであれば、少なくとも3ヵ月前までには報告する。仕事上で名字はどうするかの希望を伝え、上司と相談して。
- 休暇をとるかどうか?
- 新婚旅行などで休暇を申し出るつもりなら、自分の都合だけで決めず忙しい時期などを配慮し、早めに希望を伝えて。
職場の先輩・同僚に報告
直属の上司に報告後は、上司がみんなに伝える場を設けてくれるのか、自分からひとりひとりに報告するのか、上司のアドバイスに従って行動を。基本は「直属の上司」⇒「先輩」⇒「同僚」の順番を守って。
報告する順番とタイミングに注意して!
自分の口から結婚を報告する前に、まわりの人が先に知ってしまうのは避けたいところ。もし、仲のよい同僚や同期の友達に結婚のことを話しているなら、さりげなく口止めしておいたほうがいいかも。上司が先に知ってしまった場合はそのままにせず、後からでもきちんと報告を行うべき。報告する順番とタイミングには十分注意して。
友人・親族への結婚相談
親しくしている親族なら本人が電話で報告し、式に来てもらう場合は日取りが決まったら早めに報告を。
親しい友人なら、会って伝えると◎。
会う時間が取れないときや、遠方の友人には電話で報告してもOK。
友人、親族への報告は親しい人ほど早めに連絡を
- 報告漏れ厳禁!
- 報告リストをつくる際に、「招待する人」、「報告だけの人」などと分類して、漏れなく書き出しチェックをすると忘れずに報告ができる。
- 親族への報告は親からが一般的
- 親にお願いすれば、結婚式の招待の有無、当日の交通や美容着付の手配なども親族間の慣例に従って調整してもらえるので安心。親に確認後、直接電話で報告してもOK。
- 疎遠になっている友人にもきちんと連絡を!
- 基本は直接または電話で。メールでもOKだが、一斉送信はNG。友人の立場になって行動しよう。